ROR 命令 (Rotate Memory Right)
アキュムレータまたはメモリの値を右ローテートします。

ROR オーバーロード
オペコード 構文 アドレッシングモード バイト数 命令サイクル
6A
ROR A
Acc.
1
2
66
ROR dp
DP.
2
5
1, 2
76
ROR dp, X
DP. Idx X
2
6
1, 2
6E
ROR abs
Abs.
3
6
1
7E
ROR abs, X
Abs. Idx X
3
7
1


1. メモリモードフラグクリア時は1サイクル追加
2. ダイレクトページの開始アドレスがページ境界になっていない場合1サイクル追加
 
フラグ変化
n-----zc

n: 結果のMSBが格納される。
z: 結果が0の場合にセットされ、それ以外の場合はクリアされる。
c: 演算前のメモリまたはアキュムレータの値のLSBがセットされる。

解説
ROR命令はオペコードによって指定されたアドレッシングモードに従って、アキュムレータまたはメモリの値を右回転シフトしてアキュムレータまたはメモリに返します。
シフト操作はキャリーフラグを含めた9ないし17ビットで実行され、キャリーフラグの値は結果のMSBとなり、演算前のLSBはキャリーフラグへ押し出されます。
アキュムレータが16ビット幅の場合は16ビットで計算を行い、8ビットの場合は8ビットで計算を行います。

参照