PEA 命令 (Push Effective Absolute Address)
絶対アドレスをスタックにプッシュします。

PEAオーバーロード
オペコード 構文 アドレッシングモード バイト数 命令サイクル
F4
PEA abs
Abs.
3
5
1


1: 本来のアドレッシングモードはAbsoluteであるが、あたかもImmediateアドレッシングであるかのように PEA #const という慣用構文を認めるアセンブラ/逆アセンブラもある。

フラグ変化
--------

この命令はステータスフラグを変更しない。

解説
PEA命令はオペランドに指定された絶対アドレスそのものをスタックへ積みます。プロセッサの動作モードに関わらず、常に16ビットの絶対アドレスを指定します。
即値をスタックに積むという点では、 PEA #const という構文のほうがより自然であるため、こちらで書かれることもあります。

PEA命令は、通常、JSRまたはJSL命令によるサブルーチンの呼び出しができない場合に、JMP命令と併用して戻り先アドレスをスタックへ積むために使用されます。
また、データバンクレジスタなど直接操作できないレジスタへ値を渡すために使用されることがあります。

参照